「チップセットってなに?」
「B550やB850は、どれを選べばいいの?」
そう感じている人は多いでしょう。
チップセットはCPUほど目立ちませんが、パソコンの使いやすさや拡張性に、意外と大きく関わっています。
ただ、仕様表には専門用語が多く、初心者には分かりにくいですよね。
AM4とAM5というソケットの違いも含めて、「このチップセットなら自分に合いそう」と感じてもらえるように、比較表を交えながら一つひとつ見ていきましょう。
読み終えたあとに、「これなら迷わず選べそう」と思ってもらえたら幸いです。
AMDのチップセットとは?まず知っておきたい基本
AMDのチップセットとは、CPUと各パーツの橋渡しをする役割を持つ仕組みのことです。
グラフィックボードやSSD、USB機器などをどのようにつなぎ、どう制御するかを決めています。
CPUの性能そのものを左右するわけではありませんが、パソコン全体の使いやすさには大きく関わります。
同じCPUを使っていても「選ぶチップセットによって拡張性や対応機能が変わる」点は、意外と見落とされがちです。
チップセットの役割をかんたんに説明
チップセットの役割は、大きく分けると「接続」と「制御」です。
CPUだけでは扱えない複数の機器を、安定して使えるようにまとめています。

たとえば、USBポートの数や種類、SSDを何台つなげるかといった部分は、チップセットの仕様によって決まります。
そのため、用途に合わないチップセットを選ぶと、「あとからUSBが足りない・・・」などの問題が起こることがあります。
CPUの性能とは別に重要な理由
チップセットは、CPUの処理速度を直接上げるものではありません。
それでも重要なのは、CPUの性能を無理なく引き出せる環境を整える役割があるからです。
拡張性が低いチップセットでは、高性能なCPUやパーツを活かしきれない場合もあります。
逆に、必要以上に上位のチップセットを選ぶと、性能差を体感できないままコストだけが増えることもあります。
だからこそ、チップセットは「高いか安いか」ではなく、「自分の使い方に合っているか」で考えることが大切です。
POINT
チップセットはCPUの処理速度を直接上げるものではなく、使い方に合った環境を整える役割を持っています。
AM4とAM5の違いをやさしく整理
AMDのチップセットを選ぶ前に、AM4とAM5という「ソケット」の違いを理解しておく必要があります。
ソケットは、CPUを取り付けるための規格です。
AM4とAM5では、使えるCPUやメモリの種類が異なるため、ここを間違えるとパーツが正しく動作しません。

まずは細かい仕様を見る前に、全体像を比較表で確認してみましょう。
AM4とAM5の違いが一目で分かる比較表
| AM4 | AM5 | |
| 対応CPU世代 | Ryzen 1000~5000シリーズ | Ryzen 7000シリーズ以降 |
| 現在の位置づけ | 成熟した旧世代プラットフォーム | 現行・今後の主流 |
| 対応メモリ | DDR4 | DDR5 |
| メモリ価格 | 安い・選択肢が多い | やや高め |
| 対応PCIe世代 | 最大 PCIe 4.0 | PCIe 5.0 対応 |
| グラフィックボードへの影響 | 現行ゲームでは十分 | 将来世代への対応力が高い |
| NVMe SSD | PCIe 4.0まで | PCIe 5.0対応 |
| マザーボード価格帯 | 安い | やや高め |
| 将来のCPU交換 | 現状ほぼ出そろっている中から選択 | 今後の世代対応が期待できる |
| 向いている人 | 予算を抑えて今すぐ使いたい人 | 長く使いながらアップグレードしたい人 |
この表を見ると、AM4とAM5の違いは性能の優劣ではなく、対応するパーツや将来性にあることが分かります。
・予算を抑えて今すぐ使うならAM4
・数年先のアップグレードも視野に入れるならAM5
という考え方をベースにすると判断しやすいです。
対応CPU世代の違い
AM4は、Ryzen 1000シリーズからRyzen 5000シリーズまで対応してきた、長く使われてきたソケットです。
以下のようなCPUがAM4ソケットに対応しています。
・Ryzen 7 5700X
・Ryzen 7 5700X3D
・Ryzen 7 5800X
すでに最終世代まで出そろっているため、今後新しいCPUが追加される可能性は高くありません。
一方でAM5は、Ryzen 7000シリーズ以降に対応する新しいソケットです。
・Ryzen 5 7500F BOX
・Ryzen 7 9700X
・Ryzen 7 9800X3D
今後も世代更新が続く前提で設計されており、将来的にCPUを交換しながら使いたい人には向いています。
DDR4とDDR5の違いと選び方
AM4はDDR4メモリに対応しています。
DDR4は価格が安く、種類も豊富なため、コストを抑えて構成を選びやすい点が特徴です。
AM5はDDR5メモリ専用です。
DDR5は新しい規格のため価格は高めですが、帯域が広く、将来を見据えた設計になっています。
POINT
「今の価格重視ならDDR4」、「長く使う前提ならDDR5」という考え方をすると、判断しやすくなります。
なお、DDR4とDDR5も互換性が無いので、購入するときは間違えないように注意してください。
PCIe 4.0とPCIe 5.0は体感差があるのか
PCIeは、グラフィックボードやSSDを接続するための規格です。
AM4はPCIe 4.0まで、AM5はPCIe 5.0に対応しています。
ただし、ゲーム用途においては、現時点でPCIe 4.0とPCIe 5.0の体感差はほとんどありません。
この違いは、性能差というよりも「将来のパーツに対応できるかどうか」の差と考えるほうが自然です。
マザーボード価格と全体コストの考え方
AM4は、マザーボードやメモリの価格が安定しており、全体のコストを抑えやすい環境です。
すでに製品も出そろっているため、予算重視で選びたい人には扱いやすいと言えます。
AM5は、新しい規格に対応している分、マザーボードやメモリの価格が高めです。
ただし、最近はエントリー向けのチップセットも増えてきており、以前ほどの差は感じにくくなっています。
将来のCPU交換をどう考えるか
AM4は、基本的に「今販売されているパーツで完結させる」前提のソケットです。
あとからCPUを交換する場合、選択肢は限られます。
AM5は、今後のCPU世代にも対応する可能性が高く、マザーボードを流用できる余地があります。
数年先のアップグレードを視野に入れるなら、この点は大きな判断材料になります。
POINT
AM4とAM5の違いは性能差よりも、使えるパーツと将来的な拡張性の違いとして考えると、より分かりやすくなります。
チップセットの仕様表を読み解くポイント
ここでは、AM4とAM5それぞれのチップセットが、どの位置づけにあるのかを表で整理します。
まずは全体像をつかみ、そのあとで仕様表に出てくる項目の意味や、シリーズごとの選び方を確認していきましょう。
AM4・AM5チップセット仕様比較
| ソケット | チップセット | 立ち位置 | グラフィックス (ダイレクトCPU PCIe) |
グラフィックス (PCIe世代) |
NVMe (PLUS PCIe GPP) |
使用可能PCIeレーン (合計 / PCIe5) |
CPU OC | メモリOC | USB 5Gbps | USB 10Gbps | USB 20Gbps | 最大SATA | USB4 |
| AM4 | X570 | ハイエンド | 1×16 または 2×8 | PCIe 4.0 | 1×4 PCIe 4.0 | 44 / – | 対応 | 対応(DDR4) | – | 12 | – | 8 | – |
| AM4 | B550 | ミドルクラス | 1×16 または 2×8 | PCIe 4.0(GPU / NVMe) | 1×4 PCIe 4.0 | 38 / – | 対応 | 対応(DDR4) | – | 6 | – | 8 | – |
| AM4 | A520 | エントリー | 1×16 | PCIe 3.0 / 4.0(CPU依存) | 1×4 PCIe 3.0 / 4.0 | 32 / – | 非対応 | 対応(DDR4) | – | 2 | – | 4 | – |
| AM5 | X870E | ハイエンド | 1×16 または 2×8 | PCIe 5.0 | 1×4 PCIe 5.0 + 4x PCIe GPP | 44 / 24 | 対応 | 対応(DDR5 / EXPO) | 2 | 12 | 2 | 8 | 標準 |
| AM5 | X870 | ハイエンド | 1×16 または 2×8 | PCIe 5.0 | 1×4 PCIe 5.0 + 4x PCIe GPP | 36 / 24 | 対応 | 対応(DDR5 / EXPO) | 1 | 6 | 1 | 4 | 標準 |
| AM5 | X670E | ハイエンド | 1×16 または 2×8 | PCIe 5.0 | 1×4 PCIe 5.0 + 4x PCIe GPP | 44 / 24 | 対応 | 対応(DDR5 / EXPO) | 2 | 12 | 2 | 8 | 任意 |
| AM5 | X670 | ハイエンド | 1×16 または 2×8 | PCIe 4.0 | 1×4 PCIe 5.0 + 4x PCIe GPP | 44 / 8 | 対応 | 対応(DDR5 / EXPO) | 2 | 12 | 2 | 8 | 任意 |
| AM5 | B650E | ミドルクラス | 1×16 または 2×8 | PCIe 5.0 | 1×4 PCIe 5.0 + 4x PCIe GPP | 36 / 24 | 対応 | 対応(DDR5 / EXPO) | 1 | 6 | 1 | 4 | 任意 |
| AM5 | B650 | ミドルクラス | 1×16 または 2×8 | PCIe 4.0 | 1×4 PCIe 4.0 (PCIe 5.0はオプション) |
36 / 0 | 対応 | 対応(DDR5 / EXPO) | 1 | 6 | 1 | 4 | 任意 |
| AM5 | B850 | ミドルクラス | 1×16 または 2×8 | PCIe 4.0 | 1×4 PCIe 5.0 | 36 / 4 | 対応 | 対応(DDR5 / EXPO) | 1 | 6 | 1 | 4 | 任意 |
| AM5 | B840 | エントリー | 1×16 | PCIe 4.0 | 1×4 PCIe 4.0 | 34 / 0 | 非対応 | 対応(DDR5 / EXPO) | 2 | 2 | – | 4 | 任意 |
| AM5 | A620 / A620A | エントリー | 1×16 | PCIe 4.0 | 1×4 PCIe 4.0 | 32 / 0 | 非対応 | 対応(DDR5 / EXPO) | 2 | 2 | – | 4 | 任意 |
グラフィックス用PCIeの見方
グラフィックス用PCIeとは、CPUからグラフィックボードへ直接つながる専用の通信経路のことです。
仕様表でよく見る「1×16」や「2×8」は、この通信経路の割り当て方を表しています。
現在のゲーミングPCでは、ほとんどの場合「1×16」が使われます。
POINT
PCIe 4.0やPCIe 5.0といった世代の違いはありますが、現状ではPCIe 4.0でも性能不足を感じることはほぼありません。
PCIe 5.0対応は将来向けの要素と考えると分かりやすいでしょう。
NVMe対応の見方と選び方
NVMeは、高速なSSDを接続するための規格です。
「PCIe 4.0 x4」や「PCIe 5.0 x4」といった表記は、SSDが使える通信速度の上限を示しています。
PCIe 5.0対応SSDは非常に高速ですが、価格が高く、体感差が出にくい場面も多いです。
そのため、多くの人にとってはPCIe 4.0対応で十分と言えるでしょう。
チップセットによってはPCIe 5.0がオプション扱いとなっており、マザーボードによって搭載の有無がある点は注意してください。
PCIeレーン数はどこまで気にする?
PCIeレーン数は、マザーボード全体で使える拡張用の通り道の本数を表しています。
レーン数が多いほど、複数のSSDや拡張カードを同時に使いやすくなります。
ただし、一般的なゲーミング用途では、すべてのレーンを使い切る場面は多くありません。
レーン数は性能の高さというより、拡張性の余裕を示す目安として見るとよいでしょう。
初心者の場合、レーン数よりどれだけUSB端子が欲しいかで判断するとわかりやすいです。
USBやSATAポートはどれくらい必要?
USBやSATAのポート数は、接続できる周辺機器やストレージの数に影響します。
USBは「5Gbps」「10Gbps」「20Gbps」と速度ごとに分かれており、外付けSSDを使う場合に差が出ます。
キーボードやマウス中心の使い方であれば、速度よりもポート数を確認しておくとよいでしょう。
SATAはHDDや2.5インチSSD向けで、NVMe SSDが主流になった現在でも大容量データの保存には便利です。
最大SATAポート数はチップセットによって異なりますが、一般的な用途であれば4ポート以上あれば十分です。

USB4は一部の上位チップセットで対応している高速規格で、必須ではありませんが、将来的な拡張を見据えるなら確認しておくとよいでしょう。
オーバークロック対応は必要?
オーバークロック対応とは、CPUやメモリの動作速度を手動で調整できるかどうかを示します。
XシリーズやBシリーズでは対応していることが多く、Aシリーズでは非対応が基本です。
ただし、最近のRyzen CPUは自動制御が優秀なため、無理に設定を変えなくても高い性能を発揮します。
POINT
ゲーミングPCは元々性能が高く、安定性も重視したいため、基本的にオーバークロックをする必要はありません。
A・B・Xシリーズはどんな人向けか
チップセットは「どれが一番高性能か」ではなく、「自分の使い方に合っているか」で選ぶことが大切です。
A・B・Xシリーズそれぞれが、どんな人に向いているのか、一つずつ見ていきましょう。
Aシリーズはエントリー向け (A620、A620Aなど)
Aシリーズは、必要最低限の機能に絞ったエントリー向けのチップセットです。
CPUやメモリのオーバークロックには対応していませんが、通常使用やゲーム用途で困ることはほとんどありません。
USBやPCIeレーン数は控えめですが、構成がシンプルな分、価格を抑えやすいのが特徴です。
初めてPCを選ぶ人や、できるだけ予算を抑えたい人に向いています。
Bシリーズはバランス重視 (B850、B650、B650Eなど)
Bシリーズは、価格と機能のバランスが取れた、最も選ばれやすいチップセットです。
CPUやメモリのオーバークロックに対応し、USBやNVMeの拡張性も十分に確保されています。
多くのゲーミングPC構成では、Bシリーズで不足を感じる場面はほとんどありません。
迷ったらBシリーズを基準に検討すると、判断がしやすくなります。
Xシリーズはハイエンド向け (X870E、X870、X670など)
Xシリーズは、拡張性や将来性を重視したハイエンド向けのチップセットです。
PCIeレーン数が多く、USBポートや高速規格への対応も充実しています。
複数のSSDを使いたい人や、長期間使う前提で構成を選びたい人に向いています。
ただし、一般的なゲーミング用途では、性能を持て余す場面も少なくありません。
シリーズ選びで迷ったときの考え方
シリーズ選びで迷った場合は、まず「何をしたいか」を基準に考えるのがおすすめです。
・価格を抑えたいならAシリーズ。
・バランスよく長く使いたいならBシリーズ。
・拡張性や最新規格を重視するならXシリーズ。
このように整理すると、自分に合ったチップセットが見えてきます。
POINT
多くの人にとってBシリーズがバランスが良く扱いやすいです。迷ったときはBシリーズを基準に、機能の過不足を考えると判断しやすくなります。
用途別おすすめ構成例
チップセットの特徴を踏まえながら、用途別におすすめの構成を確認してみましょう。
性能だけでなく、価格や将来の拡張性も含めて考えることで、自分に合った選択がしやすくなります。
予算重視構成①|AM4+B550(Ryzen 5 5600 / Ryzen 7 5700X)
コストを抑えつつ、今でも十分な性能を確保したい場合は、AM4とB550の組み合わせが有力です。
Ryzen 5 5600はフルHDゲーミングに十分な性能を持ち、価格とのバランスが良いCPUです。
Ryzen 7 5700Xはコア数が多く、ゲームだけでなく配信や軽い制作作業も視野に入れる人に向いています。
B550はPCIe 4.0に対応しており、高速SSDや現行GPUとも問題なく組み合わせられます。
将来的なCPUアップグレード余地は限られますが、完成度の高い構成を安く手に入れたい人には、今でも十分に通用する組み合わせです。
予算重視構成②|AM5+A620A(Ryzen 5 7500F)
できるだけ費用を抑えつつ、AM5環境に移行したい場合は、A620AとRyzen 5 7500Fの組み合わせが候補になります。
A620Aは機能を絞ったエントリー向けチップセットですが、通常使用やゲーム用途では大きな不満は出にくいです。
Ryzen 5 7500Fは最新世代のアーキテクチャを採用しており、将来のCPUアップグレードも視野に入れられます。
オーバークロックや拡張性には制限がありますが、AM5への入門構成としては割り切りやすい選択です。
STORMでは、この構成に近いAM5対応モデルを取り扱っています。

バランス構成|AM5+B850
性能と将来性のバランスを重視するなら、AM5とB850の組み合わせが扱いやすい構成です。
B850はPCIe 5.0対応のNVMeスロットを備え、USBや拡張性も十分に確保されています。
オーバークロックにも対応しているため、性能を引き出したい人にも向いています。
価格と機能のバランスが良く、長く使う前提で選びやすいのがこの構成の強みです。
迷った場合の基準として、まず検討しやすい立ち位置と言えるでしょう。
STORMでも、この構成に近いモデルを取り扱っています。参考にしてみてください。

拡張・性能重視構成|AM5+X870 / X870E
拡張性や最新規格を最大限活かしたい場合は、X870またはX870Eを中心に構成するのがおすすめです。
PCIe 5.0対応レーン数が多く、複数の高速SSDや拡張カードを余裕を持って使えます。
USB4が標準対応となっている点も、将来的な周辺機器との接続を考えるとメリットが大きいです。
価格は高めになりますが、長期間使うことを前提にしたハイエンド構成では納得しやすい選択です。
一般的なゲーミング用途ではオーバースペックになりやすいため、目的がはっきりしている人向けの構成と言えます。
POINT
BTOパソコンなら、チップセットの選定も含めて最適な構成がまとまった状態で届くため、パーツの組み合わせに悩む必要がありません。
AM4とAM5に互換性がないことによる注意点
AM4とAM5は、見た目が似ていても互換性は一切ありません。
ここを誤解したままパーツを選ぶと、組み合わせ自体が成立しないため注意が必要です。
CPUとマザーボードは混在できない
AM4対応CPUはAM4マザーボードでしか使えず、AM5マザーボードでは動作しません。
同様に、AM5対応CPUもAM4マザーボードには取り付けできません。
これは性能や世代の問題ではなく、物理的なソケット形状と設計が異なるためです。
CPUとマザーボードは、必ず同じソケット対応かをセットで確認する必要があります。
メモリ規格(DDR4 / DDR5)の違い
AM4はDDR4メモリ専用、AM5はDDR5メモリ専用です。
DDR4とDDR5は形状が異なるため、差し間違えることはありませんが、流用はできません。

AM4からAM5へ移行する場合、メモリは必ず買い替えになります。
メモリ価格も構成コストに影響するため、予算を考える際に見落とせない部分です。
クーラーや周辺パーツの注意点
CPUクーラーは、AM4用のものがAM5でも使える場合があります。

ただし、すべてのクーラーが対応しているわけではなく、メーカーの対応表確認が必要です。
取り付け金具の追加や交換が必要になる場合もあります。
ストレージやグラフィックボードなどの周辺パーツは、AM4とAM5で共通して使えるものがほとんどです。
そのため、互換性の注意点は主にCPU、マザーボード、メモリ、クーラーに集中すると考えると整理しやすくなります。
POINT
互換性の確認が必要なパーツは、CPU・マザーボード・メモリ・クーラーの4点が中心です。ストレージやグラフィックボードはどちらでも共通して使えます。
チップセット選びでよくある勘違い
チップセットは種類が多く、名前や価格だけで判断してしまいがちです。
よく見られる勘違いを、一つひとつ確認していきましょう。
上位チップセット=必ず高性能ではない
Xシリーズなどの上位チップセットは、確かに機能や拡張性が充実しています。
ただし、それは「使える機能が多い」という意味であり、CPUの処理性能が直接上がるわけではありません。
ゲームのフレームレートは、主にCPUとグラフィックボードの性能に左右されます。
上位チップセットを選んだからといって、同じCPU・GPU構成で性能が大きく変わることはほとんどありません。
必要のない機能まで含めてしまうと、コストだけが上がってしまう点には注意が必要です。
ゲーム用途では差が出にくい部分もある
ゲーム用途に限って見ると、チップセットによる体感差が出にくい項目は意外と多いです。
PCIe 5.0やUSB4などの最新規格は、現時点ではゲーム性能に直結しません。
NVMe SSDも、PCIe 4.0と5.0でロード時間の差を体感できる場面は限られます。
そのため、ゲーム中心の構成では、Bシリーズなどのミドルクラスでも十分な場合がほとんどです。
「最新だから」「上位だから」という理由だけで選ばないことが、失敗を防ぐことにつながります。
POINT
ゲーム用途では、チップセットの違いよりもCPUとグラフィックボードの組み合わせがフレームレートに大きく影響します。
自分に合ったチップセットを選ぶために
チップセット選びで迷ったとき、判断の軸になる考え方を確認してみましょう。
スペック表よりも、まず自分の使い方を見直すことが大切です。
自分の使い方を整理するのが最優先
チップセット選びで最初に考えるべきなのは、「自分が何をしたいか」です。
ゲームが中心なのか、作業用途も含めたいのか、将来どこまで拡張したいのかを、まず自分の中で整理しておきましょう。
必要な機能が見えてくると、自然と候補となるチップセットも絞られてきます。
逆に、目的が曖昧なまま選ぶと、オーバースペックや予算オーバーにつながりやすくなります。
無理に最新・上位を選ばなくても問題ない
最新世代や上位チップセットは魅力的に見えますが、必ずしも万人向けではありません。
多くの場合、ミドルクラスの構成でも十分な性能と快適さを得られます。
浮いた予算を、グラフィックボードやストレージに回したほうが満足度が高くなることもあります。
チップセットは「性能を伸ばすためのもの」ではなく、「使いやすい環境を整えるためのもの」と考えると良いでしょう。
自分の用途に合ったチップセットを選ぶことで、長く満足して使えるゲーミングPCが手に入ります。
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ゲーミングPCやPCパーツが大好き。自作PC歴は20年以上で、何台もPCを壊してきました。。。
その分PCに詳しくなり、今では自身のサイト「ゲーミングPC NAVI」を運営しています。
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